お客様の家でプランニングをしていて気になったことがあったので
シェアします。
それは、建物は総二階の方がいい
ということについてです。
我々プロは
お客様の要望をヒアリングして
プランニングをする時に
まずは総二階に当てはまらないか検討します。
総二階がいい理由は色々とありますが
建物が箱型になり構造的に強くなる
出入り隅が少ない方が安く建てることができる
建物の構造が単純なため、気密性、雨仕舞いが良くなる
基礎、屋根面積が少なくなるので建築コストを抑えることができる
デメリットとしてはデザインが単調になりがちということです。
それ以外でも、大きなメリットがありました。
それは、光熱費が安く済むということです。
これからCADを用いて根拠を示していきます。
ここに同じ面積の図面があります。
片方は総二階 もう一方は下坪大きいタイプ
総二階
下坪大きいタイプ
今度は外皮計算を行います。
外皮計算とは、建物の基礎、壁、天井の面積を合計した数値になります。
総二階 外皮面積(177.89㎡)
下坪大タイプ 外皮面積(199.19㎡)
延床面積は59.62㎡なのに
外皮面積で計算すると
約20㎡も下坪大タイプの方が大きくなります。
これを今度は同条件で光熱費で計算してみます。
総二階 年間光熱費(237,685円)
下坪大タイプ(年間光熱費 248,947円)
注目は面積は同じなのに、暖房費だけが増加しているということです。
このようになる原因は
外皮面積が大きいために、同じ断熱性能でも
熱損失する面積も大きくなってしまうために
光熱費が増えてしまうものと考えられます。
これはサッシをペアガラスからトリプルガラスへ
変更した位の光熱費の違いです。
まとめ
総2階はイニシャルコストだけでなく、
ランニングコストも安く抑える効果がある!